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「サツマイモがなくなってはいけない」——鹿児島とともに歩む三和物産
鹿児島県鹿屋市で70年近くにわたり、さつまいもデンプンの製造や種苗生産などを手がけてきた三和物産株式会社。常務の和田彰氏に、さつまいも基腐病がもたらした影響と、産地を守るためにとった行動、そして今後の展望を聞いた。 「原料の原料」を支える存在 三和物産はデンプン製造やバイオ苗生産、造園・農業・エネルギー事業など多角的な事業を展開する三和物産グループの中核企業だ。大隅地域に根を張り、南九州の農業とともに歩んできた。 さつまいもから生産される「さつまいもデンプン」は、国内では鹿児島県でしか生産されていない。清涼飲料水の糖質原料や食品添加物の素材として広く使われており、和田氏は「原料の原料」と表現する。 「さつまいもデンプンは、完成品として消費者に届くものではありません。でも食品産業の中に確実に組み込まれている。国産の素材として、なくせない産業だと思っています」 かつては鹿児島県内に多くあったデンプン工場も、今では10社ほどにまで減少しているという。それでもデンプン産業には、さつまいも産地全体を支える役割がある。青果用にも焼酎用にも向かない規格外のさつ
6月2日


生産者の思いを届ける——鹿児島特化の産地直送EC「かごしまぐるり」が目指すもの
鹿児島県産の農産物・加工品を全国に届ける産地直送ECサイト「かごしまぐるり」を運営する大薗順士氏に、創業の経緯とサービスの現在、そして鹿児島の食の可能性について話を聞いた。 農業の魅力と課題、両方を見て育った 大薗氏は、南九州市(旧川辺町)の兼業農家の家庭で育った。地域の農業に触れながら、ものづくりの面白さと地域のつながりの豊かさを身近に感じてきた。 一方で、農業が抱える現実も早くから見えていたという。耕作放棄地の問題や、担い手の高齢化、そして「農業では十分な収入を得にくい」という構造的な課題だ。 前職では通信販売会社に勤め、商品販売やPRの実務を経験した。その過程で「生産者がものづくりに集中できる環境を、販売の側から作れないか」という考えが具体的になっていった。2021年に会社を退職して独立し、「かごしまぐるり」を立ち上げた。 3つの約束に込めた考え方 「かごしまぐるり」がコンセプトとして掲げているのが「鹿児島県産」「情熱」「安心安全」の3つだ。 鹿児島県産にこだわる理由は、まだ知られていない鹿児島の食の魅力を届けたいという思いから。前職時代に
5月28日


サツマイモの魅力を広げるために 品種×地域で新たな価値の創出を
産学連携コンソーシアム「みんなのサツマイモを守るプロジェクト–Save The Sweet Potato–」(SSP)が今秋、福岡市内で2回にわたって開催した「 イモマモフェス 」。 2回目はスイーツ編として「五感で味わう、さつまいもの魅力」をテーマに開催。管理栄養士で「おいもクリエイター」の えなりん氏 、青果用サツマイモを扱う農業法人「くしまアオイファーム」社長の 奈良迫洋介氏 、飼料・農園芸資材の商社「welzo」取締役でSSP代表の 後藤基文 の3人が登壇しました。焼酎編に続き、フリーアナウンサーの 鳥越佳那氏 が司会を務め、地域活性化をからめたサツマイモの可能性や今後のアイデアを話し合いました。 ポテンシャル高い「頼れる食材」 司会・鳥越佳那氏(以下、鳥越氏) 前回の焼酎編に続き、今回はスイーツ編です。まずゲストの皆さんはサツマイモのどんなところに魅力を感じていらっしゃるのでしょう。 管理栄養士・えなりん氏 一言で言い表せませんが、準完全栄養食と言われるくらい栄養素がすごく豊富な作物であるところです。おいしいだけじゃなくて、頼れる食
1月14日


焼酎から広がる「サツマイモ経済圏」 基腐病、酒離れを越えて世界と次世代へ
土壌伝染性の病害「サツマイモ基腐病(もとぐされびょう)」の知見集積などを目的とした産学連携コンソーシアム「みんなのサツマイモを守るプロジェクト–Save The Sweet Potato–」(SSP)は今秋、次の世代へサツマイモをつなぐ取り組みとして、2023年に初開催した「イモマモフェス」を福岡市内で開きました。 ことしは、第1弾が焼酎編、第2弾がスイーツ編として2度の開催に渡り、それぞれ多彩なゲストを迎えてトークセッションを繰り広げました。今回は、第1弾の焼酎編の様子を紹介します。 芋焼酎の伝統を守りながら、どのように世界へ、そして次の世代へと広げていくのか――。イモマモフェスの第1弾の焼酎編では、「サツマイモで酌み交わす、地域と未来」をテーマに掲げ、LINK SPIRITS代表の冨永咲氏、薩摩酒造福岡支店の小林泰樹氏、小鹿酒造営業部長の田中博文氏、飼料・農園芸資材商社「welzo」取締役でSSP代表の後藤基文の4人が登壇。フリーアナウンサーで「さつまいもアナウンサー」としても活動する鳥越佳那氏が司会を務め、「サツマイモ」と「焼酎」のいまとこ
2025年12月26日


「さつまいもアナウンサー」と考える 消費拡大のためにできること
土壌伝染性の病害「サツマイモ基腐病(もとぐされびょう)」の知見集積などを目的とした産学連携のコンソーシアム 「みんなのサツマイモを守るプロジェクト-Save The Sweet Potato-」(SSP) 。今年で設立3年を迎えるのに合わせ、ゲストを迎え、サツマイモ産業をめ...
2025年6月4日


鹿児島の焼酎文化を再発見し、さらに深く体験する。「焼酎ツーリズム」の魅力と可能性
2024年2月11日に鹿児島県で開催される「焼酎ツーリズムかごしま2024」は、鹿児島県いちき串木野市と日置市にある9つの焼酎蔵を巡回バスで周遊し、地域の焼酎文化を深く体験できるイベントです。 昨年2月に第1回が開催され、県内外から多くの観光客が訪れて焼酎を楽しみました。今...
2024年1月25日


芋焼酎が飲めなくなる? サツマイモ基腐病による農家と酒造メーカーへの大きな影響
「秋の味覚」の代表的な食べ物のひとつとしてサツマイモを思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。 ホクホクした焼き芋や、昔ながらの芋けんぴなどはもちろん、スイーツの素材としてもサツマイモは大人気です。秋になると、コンビニのデザートを始め、コーヒーショップやドーナツショップの...
2023年11月10日


「サツマイモ基腐病を知ってもらい、応援需要を生み出したい」酒類卸売業の名門「岡永」がプロジェクトに賛同した理由
東京・日本橋馬喰町で酒類卸売業を営む、株式会社岡永。日本酒市場の中で消費に陰りが出始めていた地酒を復興させた立役者です。その事業は日本酒だけでなく焼酎やワインにも及び、日本の食文化の中のお酒のあるシーンをプロデュースしています。...
2023年10月10日


サツマイモに関わるすべての人を守るために。welzoがプロジェクトを立ち上げた理由
昨今、サツマイモ基腐病の問題が深刻化し、サツマイモ農家だけでなく、サツマイモに関わるすべての産業に大きなダメージを与えています。 農林水産省をはじめ、自治体や農協もさまざまな対応策を提示する中、2023年、株式会社welzoがサツマイモ基腐病に対するプロジェクトを立ち上げま...
2023年2月1日
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